さて、オススメの「本」のご紹介。
東野圭吾氏の『赤い指』である。
なんか装丁もカッコイイ。
今まで江戸川乱歩賞(『放課後』)、
直木賞(『容疑者Xの献身』)等、
すばらしい実力の作家さんである。
『放課後』(1985)も読んだが、
表現〜ストーリー〜描写が極精密なため、
とにかく「濃い」なと感じたし、「若々しい」と感じた。
『赤い指』(2006)は、ストーリー運びがとても流麗で、
字面からその場面場面の風景が精緻に伝わってくるし、
『放課後』と比較して、大胆で男らしさを増した小説だと思う。
読んで、正直気持ち悪かった。
読み終わった時。「・・・うぅーむ。」という感じ(伝わらんな)。
さすがは江戸川乱歩賞作家である、
人間の「感情の起伏」や
見た感じ「平和な往来」の中にある絶望、地獄。。。
読者を惹き付ける「何か」が東野氏の小説にはある。
VOL.7
東野 圭吾氏の小説