おすすめ音楽６

サックス奏者、篠田昌已が９０年に発表したアルバム。
（篠田昌已はその年、それまで組んでいた｢篠田昌已ユニット｣を
発展させた形で｢コンポステラ｣というトリオバンドを結成。
このアルバム｢コンポステラ｣は、バンド名と同名のアルバムなんだが
結成前に発表されたので一応ソロ名義のアルバムらしい･･･まいっか、、、）
参加アーティストも多く、篠田作品の中でも一番壮大な作品。

この篠田昌已、７０年代後半から８０年代にかけて
多数のジャズバンド等のプロジェクトに参加。（ジャンルの幅が広い！）
江戸アケミのファンクバンド｢じゃがたら｣に在籍していたことは有名かな。
その他にバンド活動と平行してチンドン楽団にも入団。
チンドン屋としての活動でも有名な人だった。（東京チンドンVOL．1も必聴！）

アルバムは全体通してほぼインストで管楽器が主体のバンドサウンド。
なんと言っていいのかオレもよくわからないが、
クレツマー（ユダヤ音楽）、ジプシーなどの東ヨーロッパ音楽、
フォルクローレ（ラテンアメリカの民族音楽）、タンゴ、ロシアマーチ、
フリージャズ、ロック、フォーク、チンドン・・・
様々な音楽が顔を出し、篠田流に聴かせてくれる。
社会に対しての強いメッセージも込められている作品だが、
その反面、古き良き時代の音楽という感じで、どこか懐かしくて感慨深い。
＃４なんてほんとに心に沁みる曲で、何度リピートして聴いたことやら。
カバー、オリジナル含め全１２曲。
絶対感動するから、ぜひとも聴いてほしい作品♪

９２年、心不全で34歳の若さにもかかわらず亡くなってしまった篠田昌已。
すごい人だった・・・でも残した音楽は永久不滅ですわ。